【石垣】石垣市の川平公民館(〓嶺英康館長)は21日、農作物の収穫作業を無事に終えたことに感謝し、来年の豊作や住民の健康と幸福を願う「川平村結願(きつがん)祭」を市川平の群(ゆ)星(ぶしぃ)御嶽で開いた。4年ぶりの通常開催で、時折雨が降る中、会場は大勢の住民や観光客でにぎわった。
神司による神前礼拝が執り行われた後、川平小中学校の児童・生徒による太鼓や住民による棒、獅子舞などが奉納された。
棒の奉納では男性らが気迫を込めて繰り広げる演舞が披露され、会場を盛り上げた。子ども2人と「大男」1人による三人棒では、大男が振り回す2メートル超の太い棒を子どもたちが軽快にかわしたり耐えたりする演舞に観衆から大きな拍手が送られた。
八重山で最も古く500年の歴史があるといわれる獅子舞では、2頭の獅子が勇壮な動きで会場を沸かせた。
紅型の衣装を身にまとって踊りに参加した保育士の宮良あゆみさん(24)は「地域のために奉納舞踊をできる喜びを感じている」と川平の一大行事の開催に胸を躍らせた。 (照屋大哲)
迫力ある演舞の三人棒=21日、石垣市川平の群星御嶽
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棒に獅子舞に 観客くぎ付け 石垣・川平で結願祭
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琉球新報朝刊
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