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「あのウーマクーは?」卒園児らの成長見守り 閉園27年、今も支え合い 今帰仁・北山保育園の元職員


「あのウーマクーは?」卒園児らの成長見守り 閉園27年、今も支え合い 今帰仁・北山保育園の元職員 当時の北山保育園時代から長きにわたり交流する元保育士ら=9月17日、今帰仁村平敷の「カラオケ喫茶ほたる」
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 【今帰仁】今帰仁村仲尾次区で閉園した北山保育園の、当時の保育士と支援員が、今でも集まり親睦を深めている。北山保育園は昭和52年(1977年)に開園し、20年余り村内の多くの子どもたちが園に通った。その後、96年4月に閉園し、隣接する敷地内で北山学童(與那嶺清子園長)として開園した。現在も村内の児童が放課後の学びや遊びの場として通う。

 世話役の島袋清子さん(69)が、メンバーが関係する冠婚葬祭やイベントなどがある時などに声を掛け、同学童内や村内の飲食店などに集まり昔話に花を咲かせている。「あのウーマクーだった子は、今は何やっているかね?」「もうあの子は結婚して子どももできたってよ!」など、巣立った園児の近況などで会話が弾む。

 全員が北部に在住し、最高齢の仲村渠静子さん(81)も参加するなど、毎回11人が集まる。食事をしながら、おしゃべりをして、カラオケを楽しむこともある。

 與那嶺園長は「このメンバーの大きな支えがあったから今日まで来られた。当時は忙しく子育てをしていた保護者が、今では優しいおじいちゃん、おばあちゃんになって迎えに来る姿は、とても感慨深い。私たちも年を重ねたが、このメンバーと集まることがエネルギーになるので、生涯親睦を深めていきたい」と目を細めた。

 (新城孝博通信員)