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カヤック、木工 自然満喫 安波ダムまつり 国頭 体験コーナー、展示も


カヤック、木工 自然満喫 安波ダムまつり 国頭 体験コーナー、展示も 国頭村安波ダムの湖面でジャングルカヤック体験を楽しむ人たち
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【国頭】世界自然遺産に登録された豊かな大自然を思い切り楽しもうと、「第14回安波ダム・クイナまつり」(主催・同実行委員会)が9月16日、国頭村の安波ダム湖周辺と、やんばる学びの森で開催された。
 湖面遊覧やダム施設見学をはじめ、ジャングルカヤック体験、森林ガイドウォーク、森林セラピー体験など自然を満喫するコーナーが満載。「マイ箸」やコマ作りの木工や、「丸太切り体験」「草玩具作り」などもあった。他にも、世界自然遺産パネル展や、「移動やんばる森のおもちゃ美術館」「出張!ミニウフギー館」「スタンプラリー」など多彩な体験コーナーや展示があった。
 同イベントは、新型コロナウイルスなどにより中止が続いたが5年ぶりに開催。世界自然遺産に登録されたやんばるの大自然での催しと、9月の連休も重なり、村内外から多くの家族連れなどが訪れにぎわった。
 安波ダム湖周辺の湖面遊覧やカヤック体験、森林ガイドウォークでは、多くの人々が自然豊かなやんばるの森を眺めながら自然を満喫していた。地元の木材を使用したマイ箸作りやコマ作り、草網み体験などには多くの親子が参加。地元の指導者に教えてもらいながら、和やかに取り組んでいた。
 学びの森セミナーホールでは、環境省やんばる野生生物保護センター・ウフギー自然館による、触れて体験できるコーナー(希少生物の剥製ややんばるの実コレクション)、展示コーナー(やんばる野生生物保護センター紹介・やんばる地域の課題であるロードキルの展示)などもあった。外来植物で作るボタニカルキャンドル&外来植物ミニ観察会のワークショップなどが催され、来場者らは外来種について学ぶ機会を得る貴重な体験となった。
 カヤック体験に8歳、5歳の子どもたちと参加した稲福明日香さん(国頭村辺土名)は「3人とも初体験で娘はクラゲを見つけて癒やされたと話している。息子は『落ちないか怖い。ワニがいそう』と思ったようだがこぐのを楽しんだようだ。他のメニューも楽しく、有意義な時間を過ごせた。とてもいいイベントで感謝している」と話した。
 やんばる森のおもちゃ美術館のモク(木)バイクに初めて乗ったという大城優夢さん(辺土名小3年)は「竹馬みたいで楽しい。スタンプラリーやいろいろあってとても楽しかった。また遊びに来たい」と笑顔で話した。 (新城高仁通信員)
国頭村安波ダムの湖面でジャングルカヤック体験を楽しむ人たち