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前田小の畑で地域交流 「農縁」紡ぐ 子どもや高齢者170人


前田小の畑で地域交流 「農縁」紡ぐ 子どもや高齢者170人 前田小内の畑の土作りをした「地域ウェルBeing学校農縁プロジェクト」参加者=浦添市の前田小
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 【浦添】沖縄ハンズオンNPOが指定管理する浦添市立前田ユブシが丘児童センターが8月、「地域ウェルBeing学校農縁プロジェクト」を始動させた。前田小学校内の畑を子どもから高齢者まで活用する取り組みを通じ、福祉団体や自治会などの連携を深め、地域課題解決を容易にする運営モデルを創出するプロジェクトで、2023年度「キリン・地域のちから応援事業」の一環。

 協力団体の前田小、前田学童クラブグループ、前田高齢者複合施設から、生徒や利用者を中心に約170人が8月18日、前田小にある畑に集まり、土作りを行った。畑で野菜や花を育てるなどしながら、地域交流を図っていく。前田小の細田幸弘校長は「地域の子は地域で守り育てる。開かれた学校として、地域の先輩方とつながる教育活動の空間づくりをしたい」と語った。

 前田ユブシが丘児童センターの崎山倫館長は「予測不可能な時代の中で、ノットワーク型(ノット=Knot紡ぐ)農園を目指し、異年齢・多世代連携で子どもの未来を応援できるような起点づくり、『志縁(しえん)』づくりを行っていきたい」と力を込めた。

 参加した山内仁琴(にこ)さん(11)=前田小5年=は「暑かったけど、地域のおじいちゃん・おばあちゃんやボランティアの先輩たちと一緒に楽しく作業ができた。SDGsのゴール15『陸の豊かさも守ろう』の達成に近づいた気がする」と話した。 (藤村謙吾)