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津堅島を訪れて 石井恵理菜(中部報道グループ)<ゆんたくあっちゃ~>


津堅島を訪れて 石井恵理菜(中部報道グループ)<ゆんたくあっちゃ~>
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 先日、初めてうるま市の津堅島を訪れた。フェリーで片道30分。島に着き、自転車を借りるため「あずま商店」を目指して坂道を歩いていた。すると目の前に現れた電気自動車「キャロタク」。島の公共交通として実証運行中の無料タクシーだ。商店まで乗せてくれた。スージ道をすいすい進み、風を感じて島の風景を堪能した。

 島に来たのは、創立130年を迎える津堅小中学校の取材のため。児童生徒数は減少の一途をたどり、現在は9人と過去最少だ。自然環境を生かした教育から「子に島の教育を受けさせたい」という家庭も多く、平日は島に住む祖父母宅から通う児童生徒もいるそうだ。豊かな自然と触れ合える校外学習が多く、マンモス校に通っていた私にはまぶしく映る。

 取材を終え、自転車で島を回った。古民家のヒンプンから漏れでるラジオの音や、手にいっぱいの食材を持って本島から帰ってきた島民たちの姿を見て、島の息づかいを感じた。

 帰りは高速船で片道15分。あっという間に平敷屋港に戻った。こんなに近いのになぜ今まで訪れなかったのか。もっと離島に行かねば。記者として島の魅力を発信するのはもちろん、1人の県民としてそれぞれの離島の魅力を味わいたい。

私が書きました
石井恵理菜 (嘉手納町、北谷町、北中城村担当)