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トゥシビー祝い 思い出話弾む 国頭の1975、76年生まれ


トゥシビー祝い 思い出話弾む 国頭の1975、76年生まれ 国頭村出身の1975生まれ・卯年、1976年生まれ・辰年のトゥシビー祝いの参加者ら=9月16日、国頭村の道の駅ゆいゆい国頭
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 【国頭】国頭村出身の「1975生まれ・卯年、76年生まれ辰年のトゥシビー祝い」が9月16日、ゆいゆい国頭で開かれた。村立辺土名小学校、奥間小学校、国頭中学校、県立辺土名高校時代の同級生や教諭らが再会し、思い出話が弾む楽しいひとときを過ごした。
 コロナ禍、何が起こるか分からないこのご時世。「会いたい人には今会おう」と声が上がり、世話人3人で1月頃から準備を進めた。同級生33人、小中高の恩師5人が参加した。
 辺土名小学校4・6年の担任だった知花ヒロ子さんは参加できなかったものの、当時の文集や学習発表会で使用した鬼の面、当時の様子がうかがえる多くの写真などを届けた。参加者は、大切に保管された思い出の品々を感慨深げに眺めた。
 参加者の山田義実さんが5歳の時に「大型のカブトムシ」と思い込んで育てた昆虫が、正式に発見される前のヤンバルテナガコガネであったという新聞掲載記事も張り出され、世界自然遺産登録地となった地元に併せ、話が盛り上がった。
 運営・舞台出演は全て同級生。司会は宮城芳郎さんと金城美野さんが務めた。幕開けのかぎやで風は知念桜さん、黒島みどりさん、稲吉りささん、坂井隆二さんが舞踊、宮城幸子さんが地謡の唄・三線を務めた。ぶっつけ本番で反対に踊る場面もあり、会場に大きな笑い声が起こっていた。
 トゥシビー代表の古堅宗則さんは「50年後も年寄りとは思わない。今からでもどんどんチャレンジする。若者には威張らず理解しよう。みんなで長生きしましょう」とユーモアたっぷりにあいさつした。
 仲原美登子さんは学校時代から現在までを編集した思い出のアルバムをスクリーンで放映。会場からは、笑い声が起こり、大きな拍手が送られた。宮城博子さんは「また次もみんな元気で会いましょう」と締めのあいさつをした。世話人の宮城幸子さんは「開催するか悩んだが、仲間や恩師の元気そうな顔を見て、やって良かったと実感した。思い出の品々やメッセージに大きな愛を感じ、胸が熱くなった」と話した。次のトゥシビーは還暦祝い。参加者はそれぞれの活躍や健康を祈念し、再会を約束した。 (新城高仁通信員)
国頭村出身の1975生まれ・卯年、1976年生まれ・辰年のトゥシビー祝いの参加者ら=9月16日、国頭村の道の駅ゆいゆい国頭