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講師招き授業検討会 伊江中、教師の学びの場に


講師招き授業検討会 伊江中、教師の学びの場に 授業検討会に臨む伊江中学校の生徒や教諭ら=9月8日、同校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【伊江】伊江中学校(伊波寿光校長)は9月8日、OKJ(教えて考えさせる授業)支援会会長の瑞慶覧武氏、上里喜史羽地中学校教頭、同校の渡具知佳史数学担当教諭を招き、授業参観と授業検討会を行った=写真。
 授業を行ったのは伊江中数学担当の諸見賢教諭。3校時と4校時は授業を参観し、5校時に授業検討会を開いた。検討会のアドバイスを受けて、6校時は1年生を対象に「方程式」の単元で「方程式を解くことができる」を目当てに授業を実施した。移項すると符号が変わることや、方程式を解くためには等式の性質を複数、使うことなどを確認しながら授業を進めた。
 授業を終えて、生徒たちは「等式にする時は釣り合うように天秤をイメージして考えると分かりやすい」など、分かったことを発表した。
 諸見教諭は「授業検討会では、学習の目当てが大まかすぎた。移項について理解するなど焦点を絞った方が理解しやすい。また、式は絵に書く、具体物で示すなど視覚も使うことでイメージしやすく理解しやすいなど、多くのアドバイスをもらった」と感謝した。「数学は問題が解けると楽しくなり好きになる。次の問題を解きたいという意欲もわく。そのような授業を目指したい」と話した。
 伊波校長は「伊江島には中学校が1校しかなく他の学校との交流や刺激が少ない。講師を招いた授業や交流授業などを行うことで教師の学びの場を確保し、互いに刺激を受けあうことで教育力の向上や意欲につながると思う」と授業検討会の意義を語った。(知念光江通信員)