有料

南城、国保税引き上げ 来年度から、条例改正案可決


南城、国保税引き上げ 来年度から、条例改正案可決
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【南城】南城市議会(中村直哉議長)は9月22日の9月定例会最終本会議で、2024年度から国民健康保険税を引き上げる条例改正案を賛成多数(賛成18、反対1)で可決した。引き上げにより年間約7900万円の税収増を見込み、県や市からの補助金を含めると約9600万円の増収を予定している。

 市の国保税引き上げは、06年の4町村合併後実質初めて。同年以降、国保事業特別会計は毎年赤字が続いており、市は今後国保税を段階的に引き上げ、赤字解消を図るとしている。今回の改正では、資産割がある2市を除き、県内9市の国保税の平均程度まで税額を引き上げる。

 22年度の国保会計は、約1億6700万の赤字で、06年から昨年度までの累積赤字額は約37億円。昨年度末時点で市の国保加入率は25.5%、1万1720人が加入している。

 市は「具体的な数字が一人歩きして市民を勘違いさせたくない」として、モデル世帯の試算を提示しなかった。

(上江洲仁美)