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<わした公民館>91/大名第二団地自治会(那覇市)/団結力が自慢、加入率100%


<わした公民館>91/大名第二団地自治会(那覇市)/団結力が自慢、加入率100%
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

1970年6月、「明るいまちづくり」を掲げて誕生した那覇市首里大名町の大名第二団地自治会。新興住宅地として開発され、県内各地から約200世帯が寄り集まったのが始まりだ。半世紀が経過した今もなお住民同士の結束は固く、自治会加入率は驚異の100%を誇る。
大名町は、琉球王府の御用馬場「平良真地」跡や三司官として活躍した蔡温らの墓所など、歴史的な遺物が点在する歴史ある地域。年間を通じて、新春餅つき大会や敬老会、盆踊りなどの行事の多さも魅力だ。
自治会内にはかつて美容室や精肉店、鮮魚店、豆腐店、文具店などさまざまな店舗が立ち並んだが、時代とともに多くの店が姿を消し、近年は高齢者の買い物難民が表面化している。
そうした状況を打破するため、大名第二団地自治会では、市内で初めて、高齢者らを車でスーパーに送り買い物をしてもらう「地域の足」移動支援プロジェクトを、社会福祉協議会や近隣の介護施設の協力を得てスタートさせた。住民からの評判は上々で、地域に再び活気が戻ってきた。
◇    ◇
仲座方久自治会長から一言 全島から寄り集まってできたのが大名第二自治会で、団結力が自慢の地域だ。
大名第二団地自治会のメモ 大名町内に五つある自治会の一つ。2023年4月時点で207世帯が自治会に加入し、加入率は約100%。(吉田健一)(金曜掲載)

仲座方久自治会長(左から2人目)と「地域の足」プロジェクトを利用する大名第二団地自治会のメンバー =9月29日、那覇市首里大名町

4年ぶりに開催された盆踊りを楽しむ大名第二団地自治会の住民ら=8月19日、那覇市首里大名町