有料

伝統の民謡にうっとり 粟国、4年ぶり敬老会


伝統の民謡にうっとり 粟国、4年ぶり敬老会 民謡に聞き入る村民ら=9月21日、粟国村離島振興総合センター
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【粟国】粟国村は21日、4年ぶりとなる敬老会を村離島振興総合センターで開催した=写真。65歳以上が対象で、多くの村民の笑顔が会場にあふれ、互いの近況を語り合っていた。
 うちなー噺家(はなしか)の志ぃさーさんが余興の司会を務め、村観光大使の大工哲弘さんらが歌や踊りを披露した。大工さんが村伝統の民謡「シターリ節」を歌い、参加者は会場に響き渡る美声に酔いしれた。
 村農漁村生活研究会の与那則子会長は「シターリ節」について、「15歳の春、中学校を卒業した若人たちは夢と希望を抱き、島を出る。大きく成長してほしい。そしていつか島に戻ってきてほしいという思いを込めた歌」と説明した。「シターリ節を後世に残すため、大工さんがいつも歌ってくれて大変感謝したい」と話した。
 (笹沼誠通信員)