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医療的ケア児 はじける笑顔 16日まで、南風原で写真展


医療的ケア児 はじける笑顔 16日まで、南風原で写真展 自身の家族写真に目を向ける湯地駿羽さん(左から2人目)と三代子さん(左)親子=5日、南風原町のイオン南風原店(提供)
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 【南風原】全国医療的ケアライン沖縄支部、医療的ケア児(者)家族会「かなさん沖縄」主催の「かなさん写真展2023~医療的ケアが必要な子どもと家族の物語~」がイオン南風原店1階で5日から始まった。笑顔あふれる子どもたちの写真など86点を展示。入場無料。16日まで。
 写真展のテーマは「知るからはじまる 医療的ケアが必要な子どもたち」。重い病気と闘っている子どもたちや医療ケアが必要な人がいること、障がいがあってもみんなと同じように楽しんで生活をしている様子などを、多くの人に知ってほしいと企画した。
 写真展では、医療的ケア児(者)当事者の笑顔いっぱいの写真や豊かな表情、家族写真、小学校の入学時、海やプールで楽しそうにしている様子、リハビリをしている様子を撮影した作品を展示している。また、医療的ケアについて理解を深めてもらおうと、県内で医療的ケアを必要とする子どもたちの人数を示すグラフなども展示している。
 かなさん沖縄の湯地三代子副代表は、医療的ケアを必要とする息子の駿羽(はやと)さん(18)が今年8月18日に18歳を迎えた際に撮影した家族写真を出展した。湯地さん親子は写真展初日の5日に会場を訪れ、写真を鑑賞した。 
 湯地さんは「みんな今までつらいことをたくさん乗り越えてきたと思う。笑顔の中に幸せが見られ、楽しそうな写真ばかりだ。改めて今日笑って過ごせることに感謝したい」と語り、「医療ケアに不安を抱えている人たちの力になりたい」と来場を呼び掛けた。
 写真展は、米国婦人福祉協会(AWWA)の助成を受けて開催。次回は11月7日~13日までイオン名護店で開催するほか、イオン具志川店やイオンモール沖縄ライカム、宮古島市、石垣市などで開催予定。 (中川廣江通信員)
自身の家族写真に目を向ける湯地駿羽さん(左から2人目)と三代子さん(左)親子=5日、南風原町のイオン南風原店(提供)