【中城】中城中学校(鹿川義晃校長)は9月20日、3年生を対象に総合学習を実施した。生まれながら耳が聞こえない新垣聖子さんの体験を今後の人生に役立ててほしいと企画された。
新垣さんは教員への夢を抱き、短期大学で教員資格を取得した。卒業後、ろう小学校教員などを経て、中学校保健体育の免許取得も目指して大学へ編入。現役で教員採用試験に合格した。
小学生時代、新垣さんは耳が聞こえないため「遠慮と我慢」の繰り返しだったという。高校進学後、引っ込み思案を変えたいと部活動に取り組んだ。差別などの苦難にも遭ったが、思いを伝えるなど行動を起こした。苦痛や現実から逃げず、自分自身や社会と向き合い「挑戦したから経験することができた」と前向きに捉えた。
新垣さんの体験を聞いた生徒は「ピンチをチャンスに変えたのが、かっこいい」「受験の壁をあきらめずに頑張りたい」と感謝の言葉と花束を手渡した。
生徒代表の9人が音楽グループYOASOBIのヒット曲「ツバメ」に乗せ、ダンスと手話を笑顔で披露した。
(儀間由紀美通信員)
新垣聖子さん(右)と手話を楽しむ中城中学校の生徒ら=9月20日、中城村の同校
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障がい越え教師の夢実現 新垣聖子さん、中城中で体験語る
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琉球新報朝刊
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