【那覇】久米三十六姓の子孫でつくる一般社団法人久米崇聖会(宮里政之理事長)は9月28日、孔子の生誕を祝い孔子と弟子たちの功績をたたえる釋奠祭禮(せきてんさいれい)を、那覇市久米の孔子廟で実施した。
同日は儒教の創始者である孔子の誕生日とされ、釋奠祭禮は400年以上続く琉球王国時代からの伝統行事。位で色が異なるハチマチを冠した祭主や執事たちが祭礼を執り行った。
終了後、宮里理事長は「いにしえの琉球王国絵巻を見るような、琉球時代にタイムスリップしたような感慨を覚えたと思う。われわれ久米崇聖会は歴史的、文化的遺産である釋奠祭禮を末永く保存継承していく覚悟だ」と話した。久米崇聖会は現在、釋奠祭禮が那覇市の指定無形文化財に登録されるよう取り組んでいる。
(吉田健一)