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学校内の路面に鮮やかな海の生き物を描く 神森小の創立60周年を前にチョークアート 沖縄・浦添


学校内の路面に鮮やかな海の生き物を描く 神森小の創立60周年を前にチョークアート 沖縄・浦添 アンモナイトを描く児童ら
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 【浦添】浦添市勢理客の神森小学校(内田篤校長)で9月16日、チョーク路面アート祭が開かれた。地域の学童、森の子児童センター、PTA、こども園、学校職員らが呼びかけ、約200人が参加した。「大きな生物の実物大の絵をチョークで路面上に作図する」をテーマに、学校敷地内の路面に色とりどりの海洋生物を描いた。

 子どもたちは海洋生物の大きさや特徴を、自分たちが通う学童などで事前に学習した。迎えた本番、学んだことを振り返りながら、12色から16色のチョークを手にのびのびと作画した。約20メートルのジンベイザメや横幅8メートルのマンタ、アンモナイトにジュゴンなど10種類以上の海の生き物が描かれ、灰色の路面を色鮮やかに彩った。

アート祭で、校内の路面いっぱいに描かれた海洋生物と参加した児童ら=9月16日、浦添市の神森小学校(同校提供)

 森の子児童センターを運営する、まちづくりうらそえの大城喜江子代表理事は「制作終盤から雨が降り出したが、子どもたちは元気に駆け回っていた。作品は一夜にして消えたが、普段できない経験と共に、彼らや彼女らにとって良い思い出になった」と語った。

 ダイオウイカを描いた武田琉壱(るい)さん(11)=神森小6年=は、夢中で描いていてチョークが「どんどんなくなっていった。映える(きれいで目立つ)ものが描けたと思う」と笑った。

 内田校長は「できあがった作品に圧倒された。何より参加した子どもたちの笑顔が印象的だった。一つ一つの出来事を楽しみ、この地域で育って良かったと思いながら、羽ばたいていってほしい」と話した。

 アート祭は2024年度中に迎える神森小創立60周年関連企画として実施した。

 (藤村謙吾)