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「あだガチャ」南城市に出店 国頭・安田小児童 メッシュに寄付も


「あだガチャ」南城市に出店 国頭・安田小児童 メッシュに寄付も 「あだガチャ」の出張販売に取り組んだ安田小学校の児童ら=9月30日、南城市知念安座真
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 【南城・国頭】国頭村立安田小学校の児童が運営する自動販売機「あだガチャ」が9月30日、南城市知念安座真のあざま共同売店に出張設置された。あだガチャでは、カプセルの容器に入ったおもちゃの自動販売機「ガチャガチャ」を利用し、安田の児童らが手作りしたグッズや景品が当たる。付近の住民らが立ち寄り、ガチャガチャのレバーを回して買った景品に「かわいい」と歓声を上げていた。
 「あだガチャ」は2022年7月に安田協同店に設置された後、国頭村や東村の祭り会場に出張設置してきた。「もっと遠くに行きたい」という児童らの要望もあり、安田小教員の藤城公輔さんが以前訪れたことのあったあざま共同売店への出張が実現した。
 この日は4年と2年の児童5人が接客した。村民から提供された本や帽子、無人島の安田ケ島で採取した砂を詰めたガラス瓶など、ガチャガチャ200回分の景品を用意した。4年生の児嶋柊佑さん(10)は「元気な顔ときれいな言葉遣いを心がけている」と話した。
 児童らは翌10月1日に那覇市にある民間救急ヘリを運営するNPO法人メッシュ・サポートの事務所を訪れ、これまでの売り上げの一部を寄付した。今回の出張費も売り上げでまかなったという。藤城さんは「自分たちの活動を喜んでくれる人がいると実感でき、国頭村の安田を知ってもらえた」と話した。
 (上江州仁美)
「あだガチャ」の出張販売に取り組んだ安田小学校の児童ら=9月30日、南城市知念安座真