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フライス盤全国4位 南部工・長田聖也さん 若年者ものづくり大会 2年連続入賞


フライス盤全国4位 南部工・長田聖也さん 若年者ものづくり大会 2年連続入賞 (前列右から)若年者ものづくり競技大会で全国4位になった長田聖也さん、全国高校生ものづくりコンテスト県大会の旋盤作業部門3位の川満帆駆斗さん、(後列右から)同大会溶接部門団体3位の平敷竣哉さん、知念和弘さん、宮城滉一さん=9月28日、八重瀬町の南部工業高校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【八重瀬】8月に静岡県で開かれた第18回若年者ものづくり競技大会(主催・厚生労働省、中央職業能力開発協会)のフライス盤職種で、南部工業高機械科3年の長田聖也さん(18)が、全国4位相当の敢闘賞を受賞した。長田さんは昨年、同部門で全国一に選ばれており、2年連続の入賞となった。
 フライス盤は刃物を高速回転させ、金属を動かして切削加工する機械。大会は3時間の競技時間内で、課題の図面に沿って鋼材を削り、寸法や組み立ての精度、出来栄えを競う。作業手順は、出場者自身が考える。
 機械工作部に所属する長田さん。1年次にフライス盤の魅力に取りつかれた。「無駄なく、粗加工段階で仕上げ近くまで一気に削るのはスリルがある。熱で鋼材がひずむなど一筋縄ではいかないのも面白い」と語る。
 今大会は、昨年培ったノウハウを基に、1カ月前から平日2~3時間の練習を重ね、技術者の作業動画も参考に腕を磨いた。大会では粗加工で1度、ハンドル操作をミスしてしまったという。「入賞はないなと思ったが、名前があって驚いた」と振り返り、受賞を喜んだ。
 10月下旬には、企業の技術者も出場する技能五輪全国大会のフライス盤職種に挑む。愛知県の自動車部品メーカーへの就職も内定しており、「自分しかできない物を作れる技術者になりたい」と前を見据えた。
 同部顧問の真境名隼人教諭(39)は「集中力があり、上のレベルを目指せる伸びしろがある。ものづくりを通じ、人として成長してほしい」と期待した。
 この他、機械科の3年生4人が全国高校生ものづくりコンテスト県大会で入賞した。受賞者は次の通り。(敬称略)
 【溶接部門・団体3位】宮城滉一、知念和弘、平敷竣哉
 【旋盤作業部門3位】川満帆駆斗
 (岩切美穂)

(前列右から)若年者ものづくり競技大会で全国4位になった長田聖也さん、全国高校生ものづくりコンテスト県大会の旋盤作業部門3位の川満帆駆斗さん、(後列右から)同大会溶接部門団体3位の平敷竣哉さん、知念和弘さん、宮城滉一さん=9月28日、八重瀬町の南部工業高校