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糸満将棋クラブが連盟支部に 岸本支部長 南部の棋士増やしたい


糸満将棋クラブが連盟支部に 岸本支部長 南部の棋士増やしたい 小学生から高齢者、女性など約100人が対戦を楽しんだ支部結成記念トーナメント戦=9月24日、糸満市内 (日本将棋連盟糸満支部提供)
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 【糸満】糸満市周辺の将棋愛好家の受け皿となってきた「糸満将棋クラブ」がこのほど、日本将棋連盟の公認を受け「日本将棋連盟糸満支部」として新たなスタートを切った。8日、支部の看板を設置した岸本新太郎支部長(35)は「将棋は考える力や集中力を養う。魅力を伝え、南部地域の将棋人口を増やしたい」と意気込む。
 小学1年で将棋を始めた岸本さん。糸満市には当時、将棋道場がなかったため、那覇市の道場に通い腕を磨いた。アマチュア4段で日本将棋連盟の免状を持つ。2018年に立ち上げた糸満将棋クラブでは、毎週日曜、小学生を中心に十数人が対戦を楽しんでいる。南城市などから通うメンバーもいる。
 一定の会員数を確保できるようになったことから連盟の公認を受け、9月24日に支部結成記念の式典を市内で開催した。式典後のトーナメント戦には老若男女約100人が参加した。
 今後は連盟公認の組織として普及活動にいっそう注力し、いずれは将棋の盛んな宜野湾市への遠征試合なども企画したいという。岸本さんは「将棋を通じて、子どもたちは集中を持続する力や礼儀作法を身に付けられる。自宅でオンライン対戦だけを楽しんでいる人も、将棋盤越しのコミュニケーションを楽しみに、気軽に支部を訪ねてほしい」と呼びかけた。
 日本将棋連盟糸満支部は糸満市場いとま~る近く(市糸満989の93)。毎週日曜午後2~6時。利用料は高校生以下500円、大人800円。
 問い合わせは岸本支部長、電話080(6252)9992。
 (岩切美穂)

「日本将棋連盟糸満支部」の看板を入り口に設置した岸本新太郎支部長(左)と稲福剛也副支部長=8日、糸満市糸満
小学生から高齢者、女性など約100人が対戦を楽しんだ支部結成記念トーナメント戦=9月24日、糸満市内 (日本将棋連盟糸満支部提供)