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大宜味の自然テーマに琉舞 大宜味 紅倫の会が移動かりゆし公演


大宜味の自然テーマに琉舞 大宜味 紅倫の会が移動かりゆし公演 創作舞踊などが披露された芸能公演=9月23日、大宜味村農村環境改善センター
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 【大宜味】琉球舞踊・紅倫の会照屋倫子琉舞道場(比嘉加奈子会主)は9月23日、県伝統芸能公演・移動かりゆし芸能公演「いぎみぬ薫り」を大宜味村農村環境改善センターで開催した。
 同会の照屋倫子家元は大宜味村と縁があり、昨年から民泊の受け入れもしている。照屋さんは「多くの方と出会う中で、自然と関わりながら伝統芸能を伝えていきたいとの思いがこみ上げてきた。自然に囲まれた人情豊かな長寿の里で琉球舞踊公演ができ感謝したい」と述べた。
 演目は大宜味村の自然をテーマに構成した。糸芭蕉を紡ぐ古典女踊りの「苧引」や、海を題材にした創作舞踊「海人」などが次々と繰り広げられた。地謡の歌・三線で村塩屋出身の仲村逸夫さんも出演した。泡瀬京太郎保存会指導の「京太郎」も披露され観客らは舞台に魅入っていた。
 比嘉会主は「会場から手拍子もあり、踊り手と観客が一体となった感がして踊っていてとても楽しかった。『海人』は『海のチンボーラ』や『ナンタ浜』『海ヤカラ』など7演目を入れている。喜んでいただき感謝したい」と話した。
 姉妹で舞台を楽しんだ平良真智枝さん(74)と平良政枝さん(71)は「どの踊りも動作がぴったりで素晴らしかった。『京太郎』や創作舞踊の『海人』は初めて見る踊りで感動した」と感想を述べた。(安里郁江通信員)

創作舞踊などが披露された芸能公演=9月23日、大宜味村農村環境改善センター