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棒術、舞台15演目に区民歓喜 本部・渡久地 6年に一度の豊年祭


棒術、舞台15演目に区民歓喜 本部・渡久地 6年に一度の豊年祭 多数の観客が訪れ楽しんだ舞台の部
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 【本部】本部町渡久地区豊年祭実行委員会(委員長・中曽根義人区長)は7年回り(6年に一度)の豊年祭を9月29、30日、10月1日の3日間、渡久地アサギ庭前を中心に開催した。区民総出で五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願った。
 同区の東と西の神社で安全祈願をした後に、舞台の部は3日間とも「長者の大主」で始まり、「豊年踊り」「加那よー天川」「松竹梅鶴亀」など15演目を披露した。一芸一芸が観客を魅了し、拍手が沸き起こった。
 道ジュネーは10月1日の午後2時から始まった。旗頭を先頭に棒衆、ミルク、ナギナタ、各班(1~8班)の踊りなどをしながら、同区内を練り歩いて気勢を上げた。「稲しり節」「あしびなー」などを三線や太鼓、民謡に合わせて踊った。
 渡久地区の旗頭は東に「楽豊年」、西に「喜無限」の旗字が躍る。2018年6月に旗頭保存会を結成した。保存会では継承に向けて20年に親旗を新調した。
 棒部では舞踊の幕あいや道ジュネーで勇壮な棒術を見せて、迫力のある演技に大きな拍手と指笛が鳴った。参加者の募集も行った。本部町内から棒の好きな小学生や中学生、高校生が一緒に頑張った。
 最後の演目は19人による伝統の組踊で、「高山敵討ち」を演じ盛り上がった。
 地謡は3年前に渡久地区伝統芸能保存会を組織して歌・三線、太鼓、箏、笛の演奏で魅了した。中曽根実行委員長は「中学生、高校生、若い青年の頑張りで豊年祭が盛り上がり大成功した」とあいさつした。 (上間宏通信員)
勇壮な棒の演武=1日、本部町渡久地西アサギ
多数の観客が訪れ楽しんだ舞台の部