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シーの1番、58秒で圧勝「常勝会テスリ華梨」 家族連れや外国人も うるま祭り闘牛大会 沖縄


社会
シーの1番、58秒で圧勝「常勝会テスリ華梨」 家族連れや外国人も うるま祭り闘牛大会 沖縄 優勝した常勝会テスリ華梨と喜ぶ常勝会のメンバー=14日、うるま市の石川多目的ドーム
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【うるま】第18回うるま祭り闘牛大会(主催・うるま祭り実行委員会、共催・うるま市闘牛組合連合会、琉球新報社)が14日、うるま市多目的ドームで開かれた。入場無料ということもあり、地元闘牛ファンをはじめ多くの家族連れや観光客、外国人などが訪れにぎわう中、闘牛観戦を楽しんだ。一方で不戦勝や戦意が弱く短期決戦になるなど、観覧者をがっかりさせる試合もあった。

 シーの1番、うるま祭り優勝旗争奪戦は、前軽量級王者常勝会(じょうしょうかい)テスリ華梨(かりー)が前回の敗戦を感じさせず、勢いよく葵冠(あおがん)に向かっていき、持ち味であるカケ技からの強烈な押し込みでわずか58秒で圧勝した。この勝利で常勝会テスリ華梨は22勝目を挙げ、通算成績は22勝9敗1分け。今後も息の長い活躍で沖縄闘牛界を盛り上げていくことを期待したい。

 長堂畜産花嵐と相模富士嵐が対決したシーの10番は開始直後、長堂畜産花嵐のカケ技に対して相模富士嵐が突き技で応戦し互いに主導権を争った。相模富士嵐は突き技から腹取りを繰り出し勝負あったかに思われた。しかし、長堂畜産花嵐はすぐさま体を反転させると、逆襲とばかりに相模富士嵐に向かって行き得意のカケ技で押し込みを見せる。相模富士嵐も長堂畜産花嵐の怒涛の押し込みに首持たせで粘るが、最後は8分24秒で腹取りを許し長堂畜産花嵐の勝利が決まった。その瞬間、会場からは大きな歓声と拍手が沸きあがり、この日一番の盛り上がりをみせた。

 (平川智之通信員)


 各賞は次の通り。

【優勝】常勝会テスリ華梨
【ゆかり賞】長堂畜産花嵐
【敢闘賞】武士(さむらい)
【殊勲賞】やんちゃん