有料

「優雅な宴」4年ぶり盛大に 恩納・瀬良垣区 豊年祭、12演目に喝采


「優雅な宴」4年ぶり盛大に 恩納・瀬良垣区 豊年祭、12演目に喝采 毎年、演目の最初に演じられる「長者の大主」=9月29日、恩納村の瀬良垣公民館体育館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【恩納】恩納村瀬良垣区の公民館前で旧暦8月15日の9月29日、十五夜の満月が雲に見え隠れする優雅な宴と評判の高い瀬良垣区豊年祭が開催された。
 今年は雨のため公民館体育館の室内で行われたが、コロナ禍のため2年間は開催せず、昨年は区民のみの縮小版だった。4年目にして久しぶりにいつもの開催規模に戻り、大勢の観客の前で12の演目が披露された。
 豊年祭を取り仕切る二才頭(ニーセーガシラ)の當山安毅団長はあいさつで、あいにくの雨での開催を「恵みの雨の…」と粋な大人の表現で会場を沸かせ、瀬良垣区の伝統芸能を維持し継続していく大切さを強調していた。
 當山富行区長はあいさつの中で4年ぶりの例年通りの開催を喜び、少子高齢化でひとりの演者が複数の演目を演じなければならないことや、若い地謡(じかた)の育成の苦労を吐露しながらも、二才団の若い演者やそれを支える経験豊かな裏方の先輩たちに感謝を述べた。
 毎年、瀬良垣区の伝統芸能を楽しみにしている長浜善巳村長、山城雅人副村長、宜志富清博村教育長の三役も熱心に観賞していた。(小山猛三郎通信員)
毎年、演目の最初に演じられる「長者の大主」=9月29日、恩納村の瀬良垣公民館体育館