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誕生会でも「これぬーが? まーさんやぁ」 108歳の神山ウトさん長寿の秘訣 今帰仁


誕生会でも「これぬーが? まーさんやぁ」 108歳の神山ウトさん長寿の秘訣 今帰仁 神山ウトさん(前列中央)の108回目の誕生日会でケーキや手料理を前に記念撮影する親族=3日、今帰仁村湧川区のグループホームわくがわ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【今帰仁】県内でも高齢者上位に入る、今帰仁村謝名区出身の神山ウトさんの「108歳を祝う誕生会」が10月3日の生まれ日に行われ、家族らが祝った。

 ウトさんは大正4(1915)年10月3日生まれ。子どもは男3人、女7人を産み育て、今では孫23人、ひ孫44人、やしゃご5人の大家族に恵まれた。好き嫌いはなく、趣味は旅行と食べ歩きで、これまで北海道や大阪、シンガポール、台湾など国内外多くを旅行した。60代の頃には移民した両親や兄弟の住むブラジルで数カ月も過ごした。三男の康和さんが宮古署に勤務していた宮古島には90歳頃まで旅行を楽しんでいた。

 102歳までは自宅で一人暮らししていたが、何かあったら困ると、家族が湧川区にあるグループホームわくがわに2017年に入所させた。毎年誕生日会は家族が自宅で行っていたが、コロナ禍で数年は集まれなかった。この日同ホーム内では利用者とスタッフで誕生日会が行われ、その後、神山さんの親族でエントランスにて行った。

 平日で参加人数は少なかったがテーブルには108と数字のロウソクが立てられた特製ケーキと各家庭から一品料理を持ち寄り、ウトさんも「これぬーが?まーさんやぁ。あれ今日は見えないけど仕事ね?あいっあれは誰ね?」など、ケーキや娘たちのおいしい手料理を味わいながら、近況報告などの会話を弾ませた。

 同スタッフが長生きの秘訣(ひけつ)を聞くと「ご飯も毎日、おいしく、またいつもあなたたちがきれいにしてくれてありがとうね、だから長生きできるさぁ」とスタッフをねぎらう。

自分でしっかりとケーキや手料理を味わう神山ウトさん(右)

 娘で七女の新城由美子さんは「毎年あと何回誕生日できるかねぇ?今年までかなと言うが、まだ頭もしっかりしており、耳は遠くなったが目と鼻と口はまだまだ達者」と笑顔で話す。

 三男の康和さん(69)は「会いに行くと、今何時ね?あんた早く孫のお迎えに行かんと!とこの年になっても今でも子どもとして叱る。また母が90歳の頃は、私のご飯を作ったり、洗濯なども行い『早く仕事に行け』と元気に送り出されていた」と懐かしんで笑う。

 大正から令和の四つの時代を108年生きる。今でも周囲に心配りや気遣いし自分でご飯も味わい、新聞も読み、今帰仁尋常高等小学校(現在の今帰仁小学校)の当時の校歌も歌う。居心地いい施設で、ウトさんを思う大家族は次回の109回目の誕生日会を祝おうとさらなる長寿を誓った。
  (新城孝博通信員)

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