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電子図書館 サービス開始 名護 市民対象、24時間読書可能に


電子図書館 サービス開始 名護 市民対象、24時間読書可能に 「名護市立電子図書館」のサービスをPRする名護市教育委員会の岸本敏孝教育長(中央)ら=5日、名護市立中央図書館
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 【名護】名護市は5日、パソコンやスマートフォン、タブレット端末で約3千冊の本や、170種類以上の雑誌を借りることができる「名護市立電子図書館」のサービスを開始した。名護市民で名護市立図書館の利用カードを持っている人が対象で、24時間いつでも電子書籍を読むことが可能となる。電子図書館のサービス提供は全国で広がっており、県内では14市町村目となる。
 電子図書館は、図書館流通センター(東京都)が提供する本や雑誌を読むことができるサービス。名護市立電子図書館のホームページで、図書館利用カードのIDとパスワードを入力すると、本を選んで借りることが可能となる。電子書籍の種類によっては文字の拡大、音声読み上げ機能が備わったものもある。
 電子図書館の整備に合わせ、NTT西日本沖縄支店によって市立中央図書館のシステムも新たに更新。Wi-Fi(ワイファイ)環境が整ったほか、大型のモニターで絵本の読み聞かせができたり、来館者に館内閲覧用のタブレット端末を貸し出したりするなど、利便性が向上した。図書館内のAVホールも映像、音響システムを新たに整備した。
 5日には市教育委員会関係者が館内を視察した。岸本敏孝教育長は「教育のICT化の導入を進めてきており、電子図書館がスタートできたことをうれしく思う。図書館利用環境の充実に向けて一層取り組んでいきたい」と語った。 (池田哲平)
「名護市立電子図書館」のサービスをPRする名護市教育委員会の岸本敏孝教育長(中央)ら=5日、名護市立中央図書館