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オキナワカブトムシ 育てるよ 辺土名小 生態系学ぶ特別授業


オキナワカブトムシ 育てるよ 辺土名小 生態系学ぶ特別授業 オキナワカブトムシについての特別授業。飼育容器に幼虫を入れて笑顔を見せる辺土名小の児童=9月23日、同校野外
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【国頭】国頭村立辺土名小学校(佐藤繁校長)で9月23日、カブトムシの飼育を通して、貴重な沖縄昆虫の生態系を学ぶ特別授業が同校野外で行われ、3年生27人が参加した。ほとんどの児童がオキナワカブトムシを見たことがなく、児童らは真剣な表情で説明に聞き入っていた。沖縄イチムシ会の國仲康浩さんが講師を務め、座間味真会長がサポートした。幼虫を飼育容器に移す作業などは同会の山城富さんが補助した。
 同会は、オキナワカブトムシの幼虫1匹と飼育容器、飼育マットを児童一人一人に贈った。児童らの中には笑顔で幼虫を手に乗せて容器に入れるなど、目を輝かせながら作業を進める場面も。授業ではオキナワカブトムシとほかのカブトムシの比較、成長の過程などさまざまな観点から説明があった。
 「飼育の仕方」では餌の種類などを紹介した。飼育マットが乾燥したら霧吹きで水分を与える、霧吹きがない場合は口で吹きかける、育てている途中に外に放さないことや、世界自然遺産の生態系を乱さないことの重要性などが伝えられた。
 児童からは「幼虫のときはどんな餌、何を食べるの」「成虫になったときにどんな餌をあげたらいいか」など、多くの質問が飛び出し、國仲さんは丁寧に答えていた。 (新城高仁通信員)
オキナワカブトムシについての特別授業。飼育容器に幼虫を入れて笑顔を見せる辺土名小の児童=9月23日、同校野外