【金武】旧暦の8月15日にあたる9月29日に、並里区主催の「十五夜村あすび」が同公民館前広場で開催された。古くから地域に継承される伝統芸能を披露し、多くの観衆を魅了した。五穀豊穣(ほうじょう)、ムラの繁栄、子孫繁栄を神に感謝し、ムラの融和と団結を図ることを目的に開催されている。
「獅子舞」や「棒かじゃで風」など11演目が演じられた。仲田妙子琉舞研究所の子どもたちによる「海のちんぼーらー」のかわいらしい踊りや、成人会の「戻り駕籠」は笑いもあり、来場者を楽しませた。
最終演目の獅子舞では、親獅子と子獅子の共演で盛り上がりも最高潮となり、歓声と拍手が会場いっぱいに鳴り響いた。
「仲直り三良小」に出演し、アンマー役を演じた伊芸純平さんは「大勢の観衆の前で演じるのは初めてで緊張した。地域の伝統芸能に関わることができて感謝している。今後も伝統芸能の継承に関わっていきたい」と意欲を見せた。
(糸村昌敏通信員)
多くの観衆を魅了した「十五夜村あすび」=9月29日、金武町並里地区公民館前広場「大松下」