有料

<わした公民館> 大西区公民館(名護市) 安心できる文教福祉地域


<わした公民館> 大西区公民館(名護市) 安心できる文教福祉地域 夏祭りで行われたメダカすくいとヨーヨーすくい=8月、名護市の大西区公民館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

分区から来年で80年を迎える名護市の大西区には、名護小学校をはじめ名護中学校、名護高校が位置する。幼稚園・保育園や高齢者の福祉施設もあり活気ある地域で、公民館が特に力を入れているのが防災だ。区民でつくる大西区自主防災会が、多くの人口を支える取り組みを進めている。

ことし作成し全世帯に配布した津波避難防災マップは、市街地に隣接しながらも起伏に富む区の地形が一目で分かる。新たに調査し、電柱に設置した赤や黄色の海抜表示シートは26カ所に及ぶ。公民館は「海抜17メートル」のシートが貼られ、津波時には緊急避難場所の一つとなる。安全な経路を皆で実際に歩く避難訓練も11月に予定されている。

公民館の建物には学童クラブが入る。広場は子どもたちの声でにぎわい、8月には4年ぶりに夏祭りが復活した。青年エイサーやこどもエイサー、メダカすくいなどでさらに盛り上がった。村瀬善一郎区長(68)は「子どもからお年寄りまで元気で安心できる文教福祉地域だ」と笑顔で話す。

◇    ◇

村瀬善一郎区長から一言 気軽に足を運んでもらい、多くの区民で活気ある公民館にしたい。

◇    ◇

大西区のメモ 2023年8月末現在、4192人、1896世帯が暮らす。1944年に大兼久が分区し、大西・大中・大東・大南・大北の5区になった。

(増田健太)