「手数料2千円で7億円もらえる」 詐欺被害を防いだコンビニ店の「違和感」と「勇気」 糸満署が感謝状


「手数料2千円で7億円もらえる」 詐欺被害を防いだコンビニ店の「違和感」と「勇気」 糸満署が感謝状 眞榮城嘉世糸満署長(左端)と感謝状を手にする仲里武英さん(左から2人目)ら=9月27日、糸満市の糸満署
この記事を書いた人 Avatar photo 西田 悠

 【糸満】糸満署(眞榮城嘉世署長)は9月27日、八重瀬町のファミリーマート八重瀬外間店の店長・仲里武英さん(43)=豊見城市=と、アルバイトの城間晴さん(19)=南風原町=に、詐欺被害を未然に防いだとして感謝状を贈った。電子マネーを購入しようとした60代男性の来店客に対し、2人は詐欺の可能性があると説得し、警察に通報した。

 城間さんはレジ業務中に男性から電子マネーの購入方法を尋ねられた際、男性の提示した「手数料2千円で約7億円の支援金がもらえる」との携帯電話上のメッセ―ジに違和感を持ち、店長の仲里さんに相談した。詐欺を疑った仲里さんは、城間さんに警察へ通報するよう指示し、男性を説得し続けて電子マネーの購入を思いとどまらせた。

 仲里さんは「普段から高額のプリペイドカードなどを購入するお客さんには一声かけている。安全に買い物してもらうことが一番だ」と語った。

 眞榮城署長は「客に声をかけて呼び止めるのは勇気がいる。一人でも被害者を減らせるよう、今後もご協力願いたい」と呼びかけた。糸満署では管内のコンビニの電子マネー陳列棚に「『コンビニで電子マネーを買って番号教えて』は全て詐欺!」と書かれたチラシを掲示している。

 (西田悠)