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医療現場 子に笑顔を 南風原、キワニスドール講習


医療現場 子に笑顔を 南風原、キワニスドール講習 絵を描き装飾したキワニスドール
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【南風原】医療現場などで子どもとのコミュニケーションツールとして使われる人形「キワニスドール」の使い方や、可能性について紹介する、第3回キワニスドール・フェスティバル(沖縄キワニスクラブ主催・添石幸信会長)が9月16日、南風原町の沖縄小児保健センターで開かれた。
 事例報告で小児看護専門看護師の屋宜桂成さんから「キワニスドール導入前の小児がん患者が『怖い、嫌だ!』と大泣きして医療行為を拒否していたが、人形での消毒ごっこなどを通して治療の必要性を理解して協力的になった」と事例を紹介した。
 ボランティアで毎月20体のキワニスドールを制作している那覇国際高校ボランティア部73人を代表して、金城ひかり部長(17)が「部員たちはわが子のような思いで大事に作っている。子どもたちに笑顔になってほしい、治療に対する恐怖心を和らげてあげたいなど、みんな思い思いに子どもたちのことを考えながら大切に作っていて、実際に子どもたちと交流したいという声も上がっています」と活動報告を行った。
 (喜納高宏通信員)