常連に教わったタイカレー、県内外からも来店の人気店に ダイニングバー彩(名護市)<うちなー味まーい>91


常連に教わったタイカレー、県内外からも来店の人気店に ダイニングバー彩(名護市)<うちなー味まーい>91
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 名護市の名護十字路近くにある、ダイニングバー彩。知る人ぞ知る店には、地元住民だけでなく、県外からのお客さんも多く訪れる。店主の新城文(ふみ)さん(76)が作るタイカレー(税込み千円)は、ナスやピーマン、タケノコにチキンなど大きな具材がたくさん入って、食べた人の身も心も温めてくれる優しい一皿だ。

20年以上、ダイニングバー彩を営む店主の新城文さん

 新城さんによると、彩のタイカレーが誕生したのは、約10年前、タイへの留学経験がある常連さんが、現地で食べた家庭料理の味が忘れられないと、新城さんにタイカレーの作り方を教えたことが始まりだ。チキンのだしとココナツミルクで仕立てたカレーは以降、常連の間で評判になり、今では、他市町村だけでなく北海道からも、新城さんのタイカレーを求めて店に来る客がいるという。

 彩では新型コロナウイルスの影響で、去年から持ち帰り用のタイカレーの販売を始めた。コロナも明けたことから、今年の9月ごろには、「店内でもカレーを食べてもらおう」とランチの営業も始めた。これまで、夜の営業時間にしか食べられなかったが、ランチタイムが始まったことで、昼に店に来る常連も増えたという。

 「お客さんへの感謝の気持ちを込めて作っているよ」と優しい笑顔で話す新城さん。タイカレーの味だけでなく、新城さんの温かな人柄もファンが多い理由の一つだ。うるま市と本部町からタイカレーを食べに訪れた女性客らは「一度食べるとやみつきになる。具だくさんで食べ応えも半端ない。おいしい」と太鼓判を押した。

 営業時間は午後7時から午後10時半。ランチは月・火・水・金曜の午前11時半から午後2時。定休日は日曜日。名護市大東1の19の7。

 (金城大樹)