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「来年は真栄里大綱引きを」 糸満、区民ら継承へ「メーミチ祭」


「来年は真栄里大綱引きを」 糸満、区民ら継承へ「メーミチ祭」 大人対子どもの綱引きで盛り上がる会場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【糸満】新型コロナなどの感染症拡大を懸念し、今年も中止となった糸満市の真栄里大綱引き。しかし区民や真栄里出身者らからの要望を受け、文化継承と来年の開催に向けた「真栄里メーミチ祭」(真栄里有志の会主催)が9月30日、大綱引き会場でもある市真栄里のメーミチ広場で行われた。

 祭りでは子ども会が東西それぞれの伝統的な踊りを披露し、大人対子どもの綱引きが行われるなど会場は大いに盛り上がった。

 大城りこさん(8)と仲本朝槻(さつき)さん(12)は、綱引きが中止となって「またか、やりたかったと思った」というが、祭り開催と知り「よっしゃ! と思った」。「来年は綱引きも、どちらもやりたい」と元気に話した。

 真栄里大綱引きは例年真栄里出身者のみで行事を行っており、綱づくりから当日の獅子舞、棒術、ガーエーなども区民のみで行っていた。高齢化が進み、綱作りも60代以上の区民が参加することを考え、今年は中止を決断した。

 実行委員長の玉城悟さん(55)は「メーミチ祭は今年だけにしたい。来年は綱引きをしたい」と話した。

 (川嵜紋通信員)