有料

コーヒーかす使いキャンドル 北部農林高 生徒が作り方指導


コーヒーかす使いキャンドル 北部農林高 生徒が作り方指導 参加者にキャンドル作りを教える北部農林高校熱帯農業科の生徒=名護市の北部農林高校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【名護】コーヒー抽出時に発生したコーヒーかすなどを使ったキャンドル作り体験がこのほど、名護市の北部農林高校で開かれた。イベントには同校の保護者や地域住民らが参加し、熱帯農業科の生徒による補助を受けながら、2種類のキャンドル作りを楽しんだ。
 熱帯農業科は2021年からコーヒーの栽培管理に関する学習に取り組んでいる。イベントは学習の一環でコーヒーかすの問題について学ぶ中で、キャンドルとしての活用方法を普及しようと企画された。
 キャンドルにはコーヒーかすのほか、市内のコーヒーショップで発生した廃棄豆や同校の給食の調理時に出た廃油も使われた。友人の誘いを受けて参加した野本久美子さん(76)は「過去にもキャンドルを作ったことはあるが、コーヒーを使ったのは初めて。いろいろな材料でやってみると面白い」と笑った。熱帯農業科3年の比嘉菜々瀬さん(18)は「ろうそくとして、災害時の備えで使ってほしい」と願った。同科3年の志喜屋奏太さん(17)は「最初に入れた廃油が溶けないようにろうを入れるのが大変だった」と試作時の苦労を語った。 (武井悠)

参加者にキャンドル作りを教える北部農林高校熱帯農業科の生徒=名護市の北部農林高校