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カーブチー 最盛期 本部・伊豆味


カーブチー 最盛期 本部・伊豆味 旬のカーブチーを買い求める人たち=14日、本部町の伊豆味みかんの里
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 【本部】香り高い在来のかんきつカーブチーが最盛期を迎えた14日、本部町伊豆味の伊豆味みかんの里で式典が開かれた。主催した伊豆味みかん生産組合の嵩原安彦組合長が「いよいよ伊豆味の季節が始まった」と宣言し、参加者が果実やジュースの試食をした。これを皮切りに2月のタンカンまで、みかん狩りの季節が始まった。
 長引いた8月の台風6号をはじめ、今年も強力な台風が相次いだが、在来種の根の強さが注目を集めた。式典で平良武康本部町長は「シークヮーサーやカーブチーは台風6号でもつぶれていない。強い貴重な作物だ」とアピール。生産者代表の座間味栄純さん(62)は「病害虫にも強く、根の張りが違うと感じる」と報告した。
 同組合はカーブチーの生産拡大のため、1人当たり年間5本植えることを呼びかける。
 町によると、生産は約80戸で年間約30トン。町内青果店には多くの果実が並んでいるほか、近年は酒類やアロマなどに利用される。 (増田健太)

旬のカーブチーを買い求める人たち=14日、本部町の伊豆味みかんの里