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芭蕉紙作りの大変さ知る 辺土名高校生 3カ月かけ全行程実習


芭蕉紙作りの大変さ知る 辺土名高校生 3カ月かけ全行程実習 照喜名惠子代表(右)の指導で仕上げをする辺土名高校の生徒=大宜味村饒波
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 【大宜味】饒波の古民家芭蕉紙教室(照喜名惠子代表)でこのほど、辺士名高校生が芭蕉紙を作成した。総合的な探求・芭蕉紙作製コース専攻の生徒が7月から3カ月かけて、糸芭蕉の木から繊維剝ぎ、表皮削りや煮詰めるなどの工程を経て、9月20日に紙すきをして、芭蕉紙を完成させた。
 仲地鈴玖さん(3年)は「単なる体験ではなく、一から自分たちで作り達成感があった」、松永花音さん(同)は「和紙を作ることの大変さが分かった。芭蕉紙の歴史も教えていただきとても楽しかった」、佐藤優人さん(同)は「最後の工程で液体が薄い和紙となるところが驚きだった。伝統工芸品に興味が湧いた」と感想を述べた。指導した照喜名代表は「歴史のある芭蕉紙に興味を持ってくれたらうれしい。大宜味村から和紙職人が誕生したらと思う」と期待を寄せた。 (安里郁江通信員)
照喜名惠子代表(右)の指導で仕上げをする辺土名高校の生徒=大宜味村饒波