【名護】新基地建設問題を考える辺野古有志の会は9月30日、名護市辺野古の辺野古商工会館に渡嘉敷健琉球大准教授を招き、「航空機騒音と低周波音の人体と学習環境への影響を考える学習会」を開いた。渡嘉敷准教授は「低周波音の調査を国が実施する必要がある」と述べた。
名護市教育委員会は市内小中学校での航空機騒音について、新たに低周波音の項目を加えたアンケート調査を実施する計画だ。渡嘉敷准教授は「高い音はコンクリートやサッシである程度遮断されるが、低周波音は建物の中でも影響がある」と述べ、音や耳の仕組みから詳しく説明した。
現在の住宅防音工事が低い周波数を想定していない状況にも対策が必要だとした。
20ヘルツの低周波音が特徴的なオスプレイは、辺野古の国立沖縄工業高等専門学校近くのヘリパッドも利用する。学習会ではスピーカーで音を聴いた。独特の音と振動に、会場からは不調を訴える声が挙がった。
(増田健太)
低周波音について説明する渡嘉敷健琉球大准教授=9月30日、名護市の辺野古商工会館