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ハワイとのつながりフラで 北中城高 体育祭で初演目、350人踊る


ハワイとのつながりフラで 北中城高 体育祭で初演目、350人踊る 体育祭で初めての演目となるフラを踊る生徒たち=13日、北中城村の北中城高校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【北中城】13日に開催された県立北中城高校の体育祭で、1、2年生の約350人がフラを踊った。演目にフラが登場するのは初めて。沖縄からハワイに渡った移民は北中城出身者が多いのに加え、戦後復興のためにハワイから沖縄に豚を送った県系人の主要メンバーの一人に村島袋出身者の比嘉太郎さんがいたことなど、ハワイと村のつながりを学んだ。曲目の中には生徒がオリジナルで歌詞を作ったラップ「ちんさぐぬ花」もあり、踊りや曲を通して地元北中城村や家族、友人への愛を再確認した。
 フラを指導したのは村島袋にある「カイルア・フラスタジオ」の仲本大樹さん(41)、玉那覇清夏さん(42)、石川架恋さん(19)の3人。玉那覇さんと石川さんは北中城高の出身でもある。生徒たちは夏休みからリーダーを中心にスタジオに通って踊りを習い、その後体育の時間にリーダーから皆が習った。
 踊りで使ったラップの歌詞には「校舎から見える壮大なオーシャン」などの歌詞が盛り込まれる。
 指導した仲本さんと玉那覇さんは「フラ自体が、自分たちが自分たちの土地に感謝する踊り」「パフォーマンスではなく、踊りを通して学校生活への感謝を表現した」と解説した。
 ラップを歌ったホワイト・ジョセフ・晃さん(2年)は「普段の風景も、歌詞になって魅力に気付いた。フラもとても楽しく、みんな『次の授業、体育だ。フラだ、よっしゃー』と盛り上がっていた」と笑顔で話した。 
  (島袋良太)
体育祭で初めての演目となるフラを踊る生徒たち=13日、北中城村の北中城高校