有料

得意伸ばし、苦手は少しずつ 金武中 「職業人講話」でアドバイスも


得意伸ばし、苦手は少しずつ 金武中 「職業人講話」でアドバイスも 職業人講話で講師を務めた棚原実さん=5日、金武町立金武中学校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【金武】職業人の講話を通して今や将来などを考える機会にしようと「金武中学校職業人講話」があった。同校2年生4クラス129人の生徒を対象に、総勢16人の講師が、仕事内容やその大変さ、働くことの楽しさ、やりがいなどの魅力を伝えた。1回目が9月21日、2回目が10月5日に実施された。金武中学校と金武町就活支援センターが連携し、キャリア教育の一環として開催した。
 1回目の講師は保育教諭の知花こずえさん、医師の吉田仁巳さん、パティシエの山城新和さん、漁師の屋比久健さん、野生生物保全研究員の黑田ゆうびさん、消防士の福田海人さん、ファーストボディ宮里の宮里宏和さん、琉球新報開発で事業企画を担当する幸地さゆりさん。
 2回目は米軍基地渉外官の嘉陽貴幸さん、美ら海水族館飼育員の伊藝元さん、琉球銀行の渡久地卓さん、國場組の前田晃さん、元海上保安庁の棚原実さん、海邦ベンダー工業の登川将光さん、医学博士の和泉伸一さん、琉球ゴールデンキングスU18ヘッドコーチの与那嶺翼さん。
 同校40期卒で美ら海水族館飼育員の伊藝さんは、飼育員の仕事について生物採取の方法や必要となる資格などについて説明した。新種の発見に出合えたり、飼育マニュアルのない魚の飼育方法を考えたり、わくわくすることもたくさんあると飼育員の魅力を話した。生徒に「得意なものは伸ばす、苦手なものは少しずつ克服できるように」とアドバイスした。
 31期卒の登川さんは、金属製品の製造業を手がける海邦ベンダー工業の業務に触れ「今後も児童生徒へ製造業に興味を持ってもらえるよう取り組みたい」と語った。生徒には「アンパンマン」の作者やなせたかしさんの言葉「ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい」を伝え、夢に向かう生徒らにエールを送った。 (糸村昌敏通信員)
職業人講話で講師を務めた棚原実さん=5日、金武町立金武中学校