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強盗想定し防犯訓練 那覇署、金融機関を対象


強盗想定し防犯訓練 那覇署、金融機関を対象 カラーボールの投てき訓練をする金融機関の職員ら=13日、那覇署
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 【那覇】那覇署(山内敏雄署長)は13日、全国地域安全運動に伴い、金融機関を対象とする防犯訓練を開催した。那覇地区金融機関防犯連絡会(67機関)や同地区防犯協会の職員ら約50人が参加した。訓練は強盗事件発生を想定し、署員から刺股の機能や有効な使用法の指導を受けたほか、実物を使ったカラーボールの投てきを実施、初動対応能力の向上を図った。
 琉球銀行大道支店の喜友名朝胤さん(37)は「訓練で学んだことを支店の職員らと情報共有し、安全確保を第一に、防犯意識を高めていきたい」と力強く話した。
 同署管内における刑法犯認知件数は2002年のピーク時と比べ、4分の1程度に減少した。一方、架空料金請求詐欺の被害が相次ぎ、対策は喫緊の課題だという。同署の新垣茂樹生活安全官は「訓練を契機として、自主防犯活動に役立てていただきたい」とあいさつした。(高辻浩之)