【北中城】JAおきなわと沖縄総合フーズはこのほど、北中城村の沖縄中央福祉会に「おきなわ黒糖防災缶」240個を寄贈した。
同商品はJAおきなわが県内五つの島で作る黒糖をブレンドして製造している。県産黒糖が在庫過剰の問題に直面する中、JAおきなわが新たな活用策として3年をかけて研究、開発した。賞味期限は従来の黒糖製品よりも長い4年となっている。
黒糖にはカリウムなどのミネラルが豊富に含まれている。同商品は添加物が含まれておらず、アレルギー28品目も使用していないことから、災害時の非常食として多くの人に活用されることが期待される。
贈呈式でJAおきなわの高江洲修常務理事は「黒糖の在庫問題が深刻化する中、新たな活用方法として防災食に着目した」とあいさつした。防災缶の販売で協力する沖縄総合フーズの新城満社長は「地産地消ができる防災食として、生産者の手伝いができればと思う」と述べた。
沖縄中央福祉会の安里富士子理事長は「台風などの災害が長引くと食料面で不安になる。黒糖は長期間、保存できるため心強い」と感謝した。
おきなわ黒糖防災缶はJAファーマーズマーケットやAコープなどで販売されている。1缶税抜き780円。 (名嘉一心)
沖縄中央福祉会の安里富士子理事長(左から2人目)に「おきなわ黒糖防災缶」を手渡したJAおきなわの高江州修常務理事(同3人目)と沖縄総合フーズの新城満社長(右)=9月22日、北中城村仲順の沖縄中央福祉会
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JAおきなわ、沖縄総合フーズ 沖縄中央福祉会に 黒糖防災缶を寄贈
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琉球新報朝刊
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