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親族らで野球チーム 大会出場 伊江 全員経験者、応援も団結 「ie honey(イエ ハニー)」


親族らで野球チーム 大会出場 伊江 全員経験者、応援も団結 「ie honey(イエ ハニー)」 そろいのオリジナルTシャツを着こなす草野球チーム「ie honey」のメンバーと応援団の家族ら=伊江村東江前の伊江村野球場(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【伊江】伊江島育ちで村内の少年野球チームを経て野球の楽しさを知り、大人になった現在も野球好きのいとこ同士がこのほど、伊江島で草野球チーム「ie honey(イエ ハニー)」を結成した。主力メンバー9人の年齢は22歳~38歳、全員が野球経験者だ。メンバーの家族ら、子どもから大人まで総勢約40人がそろいのTシャツを着こなし、親族間の親睦も図っている。
 結成のきっかけは、監督兼選手の大城武春さん(61)の呼びかけ。大城さんの長男やおいっ子、さらには長女の夫やめいっ子の夫ら野球好きの9人が伊江村民となり、集結したことだ。
 チームは主力メンバーの9人のほか、大城さんの弟ら親族を含めて15人で構成する。チーム名は、大城さんの妻の真由美さん(57)が手掛ける伊江島産蜂蜜の商品名「ie honey」と名付けた。主力メンバーの野球経験は多彩で、伊江中学校野球部OB、高校で甲子園や国体の出場経験者、大学野球や社会人野球の経験者もいる。
 今年6月、チーム結成と同時に草野球沖縄一決定戦の第28回オリオンスーパーベースボール2023に出場することを決めた。試合に向けての練習には、選手だけではなく、選手の家族ら応援団も集まる。真由美さんは「応援団の出席率は100%。わいわい、にぎやかで楽しい」と話す。
 チームは、9月10日に伊江村野球場で行われた同大会の地区予選に初出場した。残念ながら結果は初戦敗退で初ゲームを終えたが、選手と応援団は試合に出場できたことを喜び、次の試合に向けて意気込んでいる。
 監督の大城さんは「いとこ同士で野球チームをつくれるのは奇跡に近い。試合の結果はコールド負けだったがそれ以上に親睦が図れた。来年リベンジするとみんなで盛り上がった」と話した。 (中川廣江通信員)