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沖縄の観光業 魅力学ぶ 名護・北谷 大阪の学生が職場見学ツアー


沖縄の観光業 魅力学ぶ 名護・北谷 大阪の学生が職場見学ツアー 観光人材マッチング支援事業の職場見学バスツアーに参加し、リゾートウェディングの現場などを訪れた大阪国際大学の学生たち=名護市のホテル「アイネスヴィラノッツェ沖縄」
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【名護・北谷】観光学などを学ぶ大阪国際大学の学生ら13人がこのほど来県し、県内のホテルや観光施設を巡る職場見学バスツアーに参加した。県が2023年度に始めた観光人材マッチング支援事業の一環。学生からは「沖縄は人も企業も温かい」「就職先の選択肢として考えたい」などの声が上がった。
 観光業界の人手不足解消を目指し、県は同事業を通じてUIターン人材の就業支援にも注力している。
 ツアーに参加したのは、ゼミ合宿で沖縄を訪れた大阪国際大と同短期大学部の学生10人と教職員3人。見学先のホテル「ヒルトン沖縄北谷リゾート」人事採用担当の平澤津弾さんは、「リゾートホテルは一生の思い出づくりをお手伝いできる仕事。自分らしく力を生かせる職場だと知ってほしい」と学生に呼びかけた。
 同大の橋口明枝さん(21)は「沖縄の魅力は海だけじゃない。人も企業も温かいことを知りイメージが変わった」と笑顔。ホテルのバックヤードで働く人の姿に感銘を受けたという山本真侑加さん(19)は「就職先はまだ決めていないけど、沖縄も選択肢の一つとして考えたい」と語った。
 県観光振興課の松田めぐみ主任は「観光業は沖縄経済を支えるリーディング産業。多様な業務や働き方があり、魅力ある業界だと知ってほしい」と述べた。
 同事業では、職場訓練に伴う渡航費を1往復に限り全額助成し、職場訓練も原則有給となる。県内外で合同就職説明会を開催しているほか、ホテルや観光施設を巡る見学ツアーを月1回程度開催している。問い合わせは、受託事業者の琉球新報開発、電話098(865)5270。
 (佐藤ひろこ通信員)