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11管が洋上救急訓練/医師・看護師と連携強化


11管が洋上救急訓練/医師・看護師と連携強化 11官の職員からヘリ内での応急処置について話を聞く医師ら=那覇市大嶺の第11管区海上保安本部那覇航空基地
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【那覇】第11管区海上保安本部は6日、洋上の船舶で傷病者が出た際に医療機関と連携して医師などを派遣し、応急処置する洋上救急慣熟訓練を同部那覇航空基地で行った=写真。協力機関として登録している本島内4病院の医師や看護師ら10人が11管のヘリ「おきたか」に乗り、上空での医療行為を体験した。
 洋上での医師や看護師の救急医療技術の向上と各機関との連携を強化するため、例年実施されている。参加した医師らは、警備救難部救難課の職員から洋上救急の流れや洋上に持っていく機材について説明を受けてヘリに乗り、騒音があり狭い機体内で可能な処置を確認した。
 洋上救急による急患輸送は1985年の運用開始から2022年3月までに、全国で967件発生。11管海域はそのうち225件で全国の約4分の1を占める。
 初めて参加した沖縄赤十字病院の有馬聖志朗医師(28)は「物品がどれほどあり、どの程度まで海保の救難士に手伝ってもらえるかを確認できた」と今後を見据えた。 (西田悠)