【名護】記録作家・上野英信が名護市屋部の山入端一族(屋号・眉屋)の歴史を記した、代表作「眉屋私記(まゆやしき)」の地域学習会(主催・屋部中学校区コミュニティー・スクール)が5日、名護市の屋部地区センターで開かれた。屋部中3年生の3人が群読を披露したほか、元屋部中教諭の比嘉ゆり子さんが「眉屋私記」に描かれた山入端萬栄さんの人生や、屋部中の授業で扱った際の様子などを紹介した。
群読を披露した伊差川実怜さん、古蔵こはるさん、岸本朝咲子さんは8月に福岡県の直方(のおがた)市立図書館で開催された、上野英信の生誕100年を記念した講演会でも群読を披露した。学習会に参加した約70人の地域住民らに対し、伊差川さんは「アンコールをもらったことや、見てくれた人が感謝の言葉やうれしいと言ってくれたことに驚いた」、古蔵さんは「本文の内容は難しいことが多く、最初はつまずいたが、先生の教えで上達した。自分たちの朗読で涙を流す人もいた」、岸本さんは「友だちと遊んでいた渡波屋(とわや)が悲しい場所と初めて知って驚いた」とそれぞれ感想を報告した。3人は「眉屋私記」の序章「嘉例吉の渡波屋」を朗読し、作品内に登場する「だんじゅかりゆし」ではパーランクーを使った踊りも披露した。 (武井悠)
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「眉屋私記」 地域学習会で群読/名護・屋部/記録作家・上野英信の代表作/屋部中生3人が披露
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琉球新報朝刊
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