【国頭】音楽を通して村を活性化しようと「第17回おじさん達の学習発表会」(国頭フォーク友の会主催、国頭村文化協会後援)が9月30日、国頭村観光物産センター屋外(屋根付き)ステージで開催された。地域の音楽サークルの発表会として認知度は高いが、新型コロナウイルスの影響で中止が続き、開催は4年ぶり。開催を待ち望んでいた村内外のファンら約300人が訪れ、生演奏を楽しんだ。
久しぶりの発表会は原点に返り、第1回の頃のスタイルでギターの弾き語りを中心としたライブとなった。村内関係者6組、村に縁のある1組の計7組、14人が出演。演奏者は40歳から69歳までと幅広く、フォークソングやオリジナル曲などが披露された。
最初に登場した「メアリー」の4人組はギター、キーボード、カホンの楽器と仲原美登子さんのボーカルで、軽快なサウンドを披露。HYの「ホワイトビーチ」など、おなじみの曲に観客は肩を揺らし聴き入っていた。
国頭村内の小学校に教諭として4年間赴任した藤原大気さんは今帰仁村から参加。友の会会長の渡口直樹さんは、中学の同級生3人の「K3」で出演。長渕剛さんの「俺らの家まで」などを披露した。フィナーレは吉田拓郎の「今日までそして明日から」を出演者全員と観客が一体となって大合唱した。
出演者で最年少の山川隼平さん(40)は今回、友人とコンビを組み「じゅんぺい&とおる」として、4曲のオリジナルを披露した。今年8月に作った「南の島の最北端」は国頭を発信しようと思って作った曲という。高校生の時、第1回に出演した山川さんは「最初の出演から23年たち、れっきとしたおじさんで出演した。村内には本格的に音楽をしている後輩も出てきて、刺激をもらっている」と話す。
大城ゆかりさん(61)=村桃原=は「いろいろな世代が歌を通してつながっている絆を強く感じる。閉塞(へいそく)感が漂う現代に、長老組が選曲したイムジン河のセンスに泣けた。国頭に生まれて良かったと本当に思う」と話した。 (新城高仁通信員)
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“おじさん”の弾き語り楽しむ/国頭/「発表会」村関係の7組出演
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琉球新報朝刊
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