有料

「久場誌」発刊で祝賀会 中城 産業、文化、沖縄戦 幅広く


「久場誌」発刊で祝賀会 中城 産業、文化、沖縄戦 幅広く 中城村久場の字誌発刊記念式典に出席した編集委員ら=10月22日、中城村の久場公民館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【中城】中城村久場区は初の字誌「久場誌 戦後引揚者第一歩の地」を発刊した。15章で構成され、地域の概要や沖縄戦時の聞き取り、久場の産業や文化などを幅広く取り上げている。字誌の発刊を記念して10月22日、中城村の久場公民館で発刊記念式典・祝賀会を開催した。発刊は7月1日。
 スポーツが盛んだったことや功績を残した人物の紹介、久場で行われていた稲作、方言、現在行われている行事などを幅広く掲載している。「おもろさうし」の中に「久場」の記載があることも紹介している。
 十数年前から字誌が話題に上がり、2016年に字誌の準備委員会が立ち上がった。100回を超える会議を経て完成させた。
 自治会長の新垣和昭さん(65)は「早く作らなければ、後年はさらに製作が困難になるところだった」と発刊を喜んだ。「住んでいる土地を知り、愛着が湧くことでこれからの久場の発展にもつながる」と強調した。 (福田修平)