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4年ぶりに浜区豊年踊り 国頭 見物客500人、22演目堪能


4年ぶりに浜区豊年踊り 国頭 見物客500人、22演目堪能 「浜千鳥」を披露する区民ら=10月21日、国頭村の浜公民館
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 【国頭】五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願う国頭村浜区(金城安利区長)の豊年踊りが10月21日、同区公民館で催された。浜区の豊年踊りは通常隔年で開催されるが、新型コロナの影響で今回は4年ぶりの開催。「花笠」や「浜千鳥」など22演目が舞台で披露され、およそ500人の見物客が伝統芸能を堪能した。
 浜区の豊年踊りは他区の豊年祭と日程が重なった際、地謡や着付けの協力を得ることが難しいことから、現在は10月の第3土曜日に実施している。今年は村内3集落で豊年祭・豊年踊りがあり、浜区は最後を飾った。
 演舞は区民のほか、区の公民館で活動する琉舞サークルや区出身者らも出演した。琉球舞踊家で区出身の佐辺良和さんによる「花風」「汀間当」では多くの見物客がカメラを向け、拍手や指笛が送られた。9年間の休止を経て今月再結成された浜老人会による「マミドーマー」や、子ども三線の演奏もあり、全演目の終了後にはカチャーシーで盛り上がった。区内から訪れた40代の女性は「佐辺さんの踊りに引かれて見に来た。久しぶりの豊年踊りは楽しい」と笑った。
 金城区長は「今日のために5月から練習した人もいる。浜在住者だけでなく名護から通っている人も夜遅くまで練習し、感謝している」とあいさつした。 (武井悠)