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鳥取の16人と友情育む 国頭村 岩美町と児童交流事業


鳥取の16人と友情育む 国頭村 岩美町と児童交流事業 マリン体験、シュノーケリングを楽しむ岩美町児童ら=10月4日、国頭村のオクマプライベートビーチ&リゾート
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 【国頭】第34回国頭村・岩美町児童交流事業が10月3日~6日に行われ、鳥取県岩美町交流団員の児童16人と引率6人は、国頭村の歴史・文化・自然に触れながら国頭村児童と交流を深めた。
 国頭村民ふれあいセンターで歓迎式・対面式があり、その後の歓迎夕食会は、国頭村交流団員の保護者や村婦人会員らが「モーウイのあえ物」など地域素材を生かした手料理の弁当でもてなした。双方の交流団は料理に舌鼓を打ちながら、和やかに交流した。
 岩美町の一行は安波やんばる学びの森で鳥取県の植物と亜熱帯地方の植物の違いなどに触れた。ヤンバルクイナ生態展示学習施設で本物のヤンバルクイナと対面。パイン収穫も体験した。
 マリン体験はシュノーケリングを実施した。ポイントに着くと、岩美町の児童らは「海の色が違う」「この時期に泳げるのは考えられない」などと笑顔で声を上げ、約30分のシュノーケリングやバナナボートを楽しんだ。
 平和学習では、宮城克松さんの講話を聞き、沖縄戦時に実際に国頭村内で起こったことが伝えられた。
 同事業は、1985年の鳥取わかとり国体と87年の沖縄海邦国体でともにウエートリフティング競技の会場となったのを契機に始まった。ジュニアリーダーの育成を図る目的で小学校6年生を対象に開催されきた。今回は4年ぶりの開催。
 鳥取国体の開催から来年度で40年の節目を迎えるため、両町村のさらなる発展を目指し、今年7月16日に国頭村と岩美町は「姉妹都市盟約」を締結した。 (新城高仁通信員)