【東】東村の村政施行100周年事業の一環で、東村農民研修施設の壁画が10月に一新された。新しい壁画は東村の水や青空を表した青地や星空の背景に、村内六つの字を各6個のツツジとパインで表現し、村の地図も隠し入れた。デザインを手がけた、村出身の邊土名えりなさん(40)は「いろいろな人に気に入ってもらい、見た人が明るい気持ちになってほしい」と願った。
村は2010年、同施設のリニューアルに合わせ、建物東側の壁面にパインのキャラクターや村のキャッチフレーズ「花と水とパインの村」の言葉などを描いた壁画を描いた。
しかし、近年は経年劣化で一部のパネルがはがれ、村によると地域住民からも壁画の状態を懸念する声が上がっていた。
村からの依頼を受け、邊土名さんは村民に愛されるとともに村の景色や空に溶け込むデザインを目指し、現地に何度も足を運びながらイメージを膨らませた。村の職員らと定期的に調整を重ね、一目見て分かりやすいデザインにすることなどを確認したほか、ツツジとパインを村内の区と同じ数にする発想も生まれた。
邊土名さんは「自分だけでなくチームワークを大切にしながら作品を作り上げたので、完成したときには感動した」と振り返った。
壁画は県道70号や隣接する「道の駅サンライズひがし」からも目に付きやすい。村総務財政課の宮田健次課長は「ぜひ壁画を見るために村に来て、買い物もしてほしい」と来村を呼びかけた。 (武井悠)