那覇工業高校(浦添市勢理客)の服飾デザイン科の卒業生、銘苅奈菜美さん(18)が在学中にデザインした、那覇観光キャンペーンレディのジャケットが7日、キャンペーンレディに納品された。高校生が感じる那覇の魅力をコスチュームで発信しようと、那覇市観光協会が初めて高校生に依頼した。首里城をコンセプトに復興への願いが込められている。
コスチュームは朱色が基調。首里城内部の装飾にも注目してほしいとの思いから、正殿の玉座に描かれていたクレマチスの花がちりばめられている。同協会からの依頼後、校内プレゼンテーションで選ばれ、同校時間講師の糸数庸子さんがパターン(型紙)制作を、町田エリ子さんが縫製を担当して仕上げた。
コスチュームのワンピースは5月の那覇ハーリーに合わせて納品されており、今回は冬服用のジャケットが納められた。ジャケットを着用したキャンペーンレディの砂邊由美さん(28)は「首里城について伝えることができる。身が引き締まる思い」と語った。銘苅さんは「たくさんの人に愛してもらえるコスチュームになってほしい」とコメントを寄せた。来月3日の第37回NAHAマラソンでも着用される。
納品は来年度の新デザインのプレゼンテーションに参加する服飾デザイン科の2年生22人も参加した。山内沙弥さん(17)は「(砂邊さんから)着る人の意見が聞けた。考案中のデザインに反映させたい」と意気込んだ。
(高橋夏帆)