【豊見城】豊見城歴史文化同好会(宮城晃会長)の歴史講演会が10月21日、豊見城市の市立中央公民館で開かれた。フリーアナウンサーの土方浄さんが、琉球王国で最初の医者とされる山崎二休(守三、1554~1631年)について紹介した。越前(現福井県)出身でありながら薩摩軍の侵攻に一人で抵抗した山崎について、土方さんは「なぜ抵抗したのか不思議でならない。それまでの人生が関係しているのではないか」と山崎の研究について語った。
講演会のタイトルは「彼はどこから来て、なぜ戦ったのか~山崎二休と越前・若狭・加賀~」。山崎は医術を学ぼうと琉球に渡ったが、琉球は医学が遅れていたため、尚寧王の侍医として活躍したという。
土方さんは、侍から医者になったと記録が残る人物が山崎のことではないかと見立てを話し、「越前では豪族との争い、一向一揆との戦いに明け暮れた山崎が医師となり、たどり着いた穏やかな島・琉球。王に手厚く扱われ、この人のためならという思いがあったのではないか」と話した。
来場した山崎の子孫の伊集守和さん(76)=八重瀬町=も登壇し「なかなか知る機会がない祖先のことを勉強していきたい」とあいさつした。
講演会は、おきなわ県民カレッジとの連携講座。会場には110人ほどの歴史愛好家たちが集まった。 (岩崎みどり)
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山崎二休の謎に迫る講演会 豊見城 琉球初の医師、土方さん解説
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琉球新報朝刊
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