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中学生議員、国頭の未来探る 子ども議会、村長らに質疑


中学生議員、国頭の未来探る 子ども議会、村長らに質疑 国頭村子ども議会で質問する国頭中学校子ども議員=10月25日、国頭村議会議場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【国頭】国頭中学校3年の生徒10人が議長や議員などを務める国頭村子ども議会が10月25日、村議会議場で開かれた。
 生徒たちが村政に対する質問や提案をして、村議会の役割や仕組みを理解し、社会の一員としての自覚や政治への関心を深めることが目的。
 新垣博文校長や教諭、議員以外の生徒、保護者、村議員、地域住民らが駆け付け議会を傍聴した。
 子ども議員は空き地利用やふるさと納税の使い道、過疎問題、自然や生物を生かした国頭村の周知など10項目について質問した。3人は再質問を行い、学校や地域の暮らしの中で感じた疑問などを村に投げかけた。
 議長は伊波悠月さんが務め、スムーズに進行した。田場愛里副議長と交代して、自身も10番目に質問した。
 山城音葉さんはふるさと納税の使い道について「もう少し福祉に費やしてもと考えた。国頭村は高齢化が進むと同時に過疎化が進行する。将来的に全世帯が住みやすい村づくりをしてほしい」と提案した。
 知花靖村長は「福祉や産業振興などふるさと納税の使い道をもっと工夫していく。いろいろなバリエーションを考えて寄付者のニーズに応えるよう努力する」と答弁した。
 玉城都杏さんは「子ども議会に参加して質問し、答弁を聞いている間、とても緊張した。国頭村の発展について緊張感を持って話し合い、努力していることを身をもって感じることができた」と感想を述べた。
 傍聴した保護者の田場聡さん(46)は「村の将来を担う子どもたちにとって、とても良い機会だったと思う。ますます村政が発展することを願う」と話した。
 (新城高仁通信員)